補聴器
補聴器とは、耳の聞こえをサポートする医療機器です。
日常生活の中で、難聴のために会話がしづらいなどの支障がある人の助けになります。
マイクから入ってくる音を、聞こえにあわせて音を増幅したり聞き取りやすいように加工し、聞こえを補助します。
デジタル補聴器が現在主流となっており生活スタイルや聞こえの程度に合わせて様々な補聴器があります。
補聴器を付けることによって、特に騒がしい場所で言葉が聞き取りやすくなったり、小さな音や周囲の音が聞こえやすくなるので危険を察知しやすくなります。
どんなときに補聴器が必要?
日常生活において会話が聞き取りにくいことが多い、チャイムや必要な音に気付かないなど、周りの反応と自分の聞こえ方に違和感を感じた場合や、家族や周りの人に指摘された場合には補聴器を検討されるのが良いです。
ただ、補聴器が必要かどうか自分自身で正しく判断することはできません。
難聴の疑いがある場合には、聴力検査の結果と日常やそれぞれの環境によって総合判断することが必要となります。
また、放っておくと聴こえないことがストレスとなって、肩こり・不眠症・認知症などの症状を引き起こすことがあるので注意しましょう。
補聴器の種類
補聴器には使われる方に合わせていろいろな種類があります。
● 耳かけ型(耳掛け型補聴器)
耳に引っ掛けて使用するタイプの補聴器。耳あな型より扱いやすくあまり目立ちません。
● 耳あな型(耳穴型補聴器)
耳の穴にすっぽり収まるタイプの補聴器。サイズが小さく前から見た場合にも目立ちにくいです。 小型タイプなので、軽度から中等度の難聴の方に限られています。
● 耳ポケット型(箱型補聴器)
コードで本体とイヤホンをつなぎ、イヤホンで聞くタイプの補聴器。ハンディーラジオのような形で操作がしやすいです。 他のタイプと比べると比較的安価となります。
● 耳軟骨電動補聴器
耳の軟骨部へ振動を与えることによって聞こえを補う新しいタイプの補聴器。 一般的な他の補聴器では、対応が難しかった外耳道閉鎖症や外耳道狭窄の方でも使用することができます。
当院で行える検査
当院では聴力検査を行っています。それを基に補聴器が必要かどうか判定できます。
検査を通じて、補聴器の必要性を認識していただくことで仕事の生産性や仕事の質が大きく向上することもあります。
補聴器購入時に公費負担制度があります
難聴の度合いにより、補聴器購入の際に費用が一部支給される制度がありますので、居住する市町村窓口へご確認ください。